銅と銅の接合はブルーレーザー溶接で決まり!
2025.03.28
銅と銅の接合って難しいですよね。
熱伝導が良いという銅の特性が接合溶接を難しくしている要因です。
しかし、当社ではブルーレーザー(別コラム参照)で銅と銅の接合も可能です。
銅合金でも純銅でも対象になります。
では、青色レーザー溶接での接合事例をご紹介していきます!
銅と銅の接合事例紹介
接合アイテムは、中心にΦ90mm程度の丸穴があいた板厚0.5mmの銅板と、
1mm肉厚の銅筒です。
右側が完成後の写真です。
写真のように割れや空孔もなく、綺麗に接合できています。
単純で簡単そうに見えますが、実はとても繊細な施工です。
冒頭でもお伝えしましたように銅は熱伝導が高いため、
熱集中が悪いと溶接に必要な熱量がどんどん拡散してしまい
良好な溶融プールを形成することができません。
また出力が高すぎると、薄肉溶接は接合部が溶け落ちてしまいます。
適切な熱集中と熱量のコントロールが求められる訳です。
これを当社の高出力青色半導体レーザービームプロファイルおよび
溶融プールの温度制御によって高品質な接合を達成しています。
また加工速度としても1周およそ20秒と、人の手で行うよりも速いです。
これらを可能にしているのが当社のブルーレーザーという設備で
2キロワットまで使えますので、これまで難しいとされていた
板厚への対応も拡がります。
別記事でもお伝えしましたように
青色レーザーは銅が対象でも反射しにくい波長を持ちます。
ブルーレーザーの特に高出力のものは日本にあまり台数がなく
当社では様々な分野のお客様よりご試作を承っております。
試作対応は下記よりお問い合わせください。