Technical Column技術コラム

大型工具鋼の切断できちゃいます

2025.04.11

カーボンニュートラル実現のために世界では
電気自動車普及の流れがありますね。

関連した話題でいくとギガキャストが思い当たります。

ご存知かと思いますが
ギガキャストとは大型のアルミダイカスト製造のことを示します。

当然のことながら、部品も大型になれば金型も大型になり
金型に使用する材料も大物になります。

大物材料、特に大物工具鋼の切断でお困りではありませんか?

当社にはアマダ製VM-3800があります!

「その機種ならうちにもあるよ」
という声が聞こえてきそうですね。

しかし、当社にあるVM-3800は正規品ではありません。
アマダ様と綿密なお打ち合わせを実施し正規品を改造しています!

他社様が切断できない材料サイズも当社なら切断できるかもしれません。

当社改造品を正規品と比較してみました。

正規品 南海モルディ仕様
鋸刃の内側ふところ 780

1505

※切断可能寸法は(1750)

鋸刃の外側 1860 2140
テーブルストローク 3850 5900

いかがでしょうか?

許容範囲が正規品とは比べ物にならないことが伝わったかと思いますが
結局、どんな材料が切断できるのか、これが分からなければ意味がないと思います。

材料切断可能サイズ

考慮すべきポイント3つあります。

  1. 切断機械のスペック
  2. 当社社内クレーンの限界
  3. 機械の横にはみ出す材料寸法(~3000)

上記3点です。

機械スペックでの最大切断可能サイズ(600×4700×4500)が約99tあり
社内クレーンが20tクレーンのため材料を運べません。

例えば、20t以下の120×4700×4500がサイズ上の最大サイズになります。
しかし、120×4700×4500の材料を120×200×4500に切断はできません。

3つ目のポイントが影響してくるからです。
よって材料サイズでも最小寸法が変わります。

わかりにくいので下記に見本を記載します。

材料サイズ 最小寸法 備考
120×4700×4500 120×1700×4500 4700-3000=1700
120×3600×4500 120×600×4500 3600-3000=600
120×4000×4500 120×1000×4500 4000-3000=1000
600×2000×2000 19ton以下
600×4700×4500 切断不可 99tonのため社内クレーンで切断機まで運べません

材料切断時の材料固定方法

当社では1ton以上の場合、材料を固定していません。
自重が重く切断時に材料が動かないからです。

1ton未満の際は下記のようにクランプで固定しています。

クランプ.jpeg

また当社では

  • 大型材料を並べ一気に切断し納期短縮
  • 特殊な斜め切断

も対応しています。
一気に切断は下記写真を見てください。

IMG_8750.jpeg

絶対的切断最小寸法

15mmです。
この寸法以上じゃないと鋸刃が通る溝に切断した材料が落ちてしまいます。

この場合、鋸刃が通る溝、クランプ幅、取り代で材料が120mm以上必要です。

15mm.jpeg

「最小寸法からちょっと外れてるけど切断無理かな~」
という案件ありませんか?

機械スペックでは不可ですが
当社の職人の技、工夫次第では切断できるかもしれません!

AIに機械スペックを学習させて切断可能寸法を聞いても
「切断不可」の回答がくるかもしれませんが、
当社の回答は「切断可」になるかもしれません!

まずは下記よりお問い合わせください。

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