高熱伝導・金型材料の効果とは?
2025.04.30
銅板のたこ焼き器、非常にオススメです。
美味しく速く焼き上がるためです。
銅板を予熱する際、銅板の温度上昇がスピーディです。
なぜか?
ご存知の通り熱伝導率が良いからです。
さて、この熱伝導率。
物質が単位時間当たりにどれだけの熱量を伝えることができるか
を表す、この数値は希少金属である
「銀(427 W/m・K)」や「銅(398 W/m・K)」がダントツに優れており
その特徴を活かし様々な分野で使われています。
この記事では金型の分野で、熱伝導を上げると、どういうメリットがあるのか・・
その事例をご紹介していきます。
今回はアルミダイカストの金型を例に
特にランナー部(アルミの湯を送り出す部位)への活用の効果をご紹介します。
比較内容は以下になります。
材質 | SKD61 | FASTCOOL55 |
熱伝導率(W/m・K) | 36 | 52 |
チルタイム(秒)※ | 12 | 10 |
※チルタイムは射出完了から型を開くまでの時間です。
この事例では、「2秒」のタクトタイム短縮も達成しています。
タクトタイムの短縮は稼働時間に対して
より多くの製品を生産できることを意味します。
1つの製品打ち出しにつき2秒の短縮というのは、とても大きな成果です。
付帯効果として、FASTCOOLで生産した場合には
製品にハジケや割れも見られず品質も良好でした。
また冷却効果が高い為、熱応力を下げる事に依り
耐溶損や耐ヒートチェック性を上げ金型寿命の向上にも寄与します。
アルミダイカストの他、樹脂の射出成型の金型や
ホットプレスの分野でもFASTCOOLの活躍が見込まれます。
鋼材価格としてはもちろん、SKD61よりもやや高いものにはなりますが
この素材でなくては生産がうまくいかない!!そんなお声もあります。
開発でお困りのこと、銅だとちょっと強度が足りないとか
生産効率がなかなか上がらない鋳造品はありませんか?
上記事例でお伝えしたFASTCOOLを使用すれば
冷却性能が上がりサイクルタイムが短縮できるかもしれません。
- サイクルタイムがどれだけ短縮できるのか?
- 鋳造品の生産効率がどれだけ上がるのか?
試してみたくなりましたか?
FASTCOOLを使用してみたい!
そんなお問い合わせお待ちしております。