リバースモデリングの受託サービスを探していますか?
2025.05.27
「設備のあの部品の図面がない!メーカーは廃業してしまったし、どう手配しよう・・・」
と図面が必要なのに図面がない部品はありませんか?
当社では2020年よりリバースエンジニアリング事業を立ち上げています。
下記お読みいただくとわかりますが
当社のリバースエンジニアリング作業工程の中に
リバースモデリングが含まれております。
この記事を読んでいただくと
- リバースモデリングとはどういう精度なのか?
- 当社にリバースエンジニアリングを委託するメリットは何なのか?
- リバースモデリングの弱点は・・・?
がわかります。
当社は主に金型を内製加工する技術があり、
材料問屋として素材に関する知識も豊富ですので、
リバースエンジニアリングの際にも、材料・加工に関する知見を活かし
高付加価値な対応を心掛けています!
また結果的に加工品として対応させていただく場合も多々あります。
(リバースモデリング→図面作成→材料調達→加工→納品)
リバースモデリングを必要とする時ってどんな時だと思いますか?
実は単に"図面がないもの"だけではないんです。
図面はあるけど、最終職人さんの手加工で仕上げていて最終形状がわからない、
そんな場合もあります。
実際のリバースモデリングの作業工程は以下になります。
- 3Dスキャナーにて現物撮影
- ポリゴンデータ(.STL)に、形状に沿って面を貼り付けていく
- 3DCADデータ(.IGES .STEP等)として出力する
- 作成した3DCADデータを図面化する
3Dスキャナーにて現物撮影
下記写真のように、当社の場合はメーカー:ZUISS、型式:COMET5Mという機種で撮影します。
(撮影距離が長く、視野角が広めの機種)
ポリゴンデータ(.STL)ができたら、これは凸凹した三角形状の連続データで、
そのままでは加工のCAMで使えませんので、
形状に沿って面(サーフェス)を貼り付けていく作業が必要になります。
3DCADデータ(.IGES .STEP)として出力する
以下は面を貼り終えた状態の写真です。
現物との誤差は通常0.05mm~0.1mmです。
この3DCADデータの状態になれば、CAMソフトで読み込み加工条件を指定することで、
シミュレーション→Gコードを生成→加工できます。
作成した3DCADデータを図面化する
3Dデータ作成ソフト(SOLIDWORKS等)で読み込み作業すれば、
2D図面としても出力できます。
上記がリバースモデリングの作業工程概要になります。
ちなみに、使用前と使用後のデータが揃えられれば、比較することで、
部品の摩耗や歪み具合をカラーマップで視覚的に見ることもできます。
特に摩耗が激しいところを肉盛り溶接で強化するなど、対策が立てられるかもしれませんね。
もしも「図面がないから材質がわからない」という場合には!?
社内にハンディの成分測定器を有していますので、
現物から材質を測定調査し、ある程度特定しながら、
寿命改善のために材質提案も可能です。
最後に、これはリバースモデリングにおいて重要な点です。
とても便利な技術なのは確かですが、
現物寸法は測定できても、「公差の設定」だけはその現物単体から拾えません。
その部品の使われ方、相手部品との嵌め合いなど、公差設定に必要な情報は、
お客様または設備メーカー等が持っているものになります。
ですので、公差設定については、お客様とご相談しながら・・・ということになります。
図面がなくて困っている部品はありませんか?
当社なら寸法測定から図面作成、加工品完成まで対応可能です。
お問い合わせは下記よりお願いします。