「断熱板」の能力は高いのか?!
2026.02.26
このコラムでは、ヒーター製品「予熱くん」のオプション製品「断熱板」について
その効果がどの程度なのか、お伝えしていきます。
ヒーターヘッドは最高650℃まで昇温させることができるので、
上に搭載された金型等ワークは容易に300℃などに昇温させられます。
ということは・・・?!
ヒーターヘッドの下側にも、同じくらいの熱が伝わってしまうので、
下側のヒーター当たり面、または近い距離で配置される素材は、
耐熱性の高い「金属」や「耐熱ブロック」「断熱材」などが望ましいです。
当社ではヒーターヘッドの下に「断熱板」製品もお勧めしております。
断熱板の構造について
↓下記は断熱板の外観画像

「断熱板」は、格子状に組まれたステンレス板と、全体を受けるステンレス枠(5面体で)構成され、
格子の内側に、厚い断熱材を敷き詰めています。
断熱材は取り外しが可能な為、汚れたりヘタっても交換が可能です。
(ステンレス素材も、SS等に比べて熱伝導率が低い為、断熱に有利)
格子部と受け部は互いに独立した構造となっている為、
ヒーターヘッド⇒格子部⇒受け部 への伝熱がしにくい工夫がされています。
断熱能力について
実際に「断熱板を用いた場合」の各温度と、「断熱板を用いない例」での結果比較をご覧下さい。
セッティングはそれぞれ下図の様にしました。
【断熱板ver】ブロック⇒ 断熱板 ⇒ ヒーターヘッド
【鉄板ver】 ブロック⇒ 断熱板と同じ厚みの鉄板 ⇒ ヒーターヘッド


| 断熱板有り 温度測定結果 | |||||
| 常温 | 30分 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | |
| 予熱くん温度 | 16 | 492 | 500 | 500 | 500 |
| 断熱板下面 | 15 | 54 | 138 | 181 | 191 |
| 定盤 | 15 | 18 | 21 | 27 | 30 |
| 鉄板有り 温度測定結果 | |||||
| 常温 | 30分 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | |
| 予熱くん温度 | 13 | 366 | 455 | 500 | 500 |
| 鉄板下面 | 13 | 181 | 338 | 404 | 417 |
| 定盤 | 12 | 21 | 43 | 84 | 111 |

鉄板verでは、3時間経過した際の鉄板下面の温度は417℃・定盤は111℃まで上がってしまいましたが、
鉄板を「断熱板」に変えることで、断熱板下面の温度は191℃に抑えられ、結果定盤の温度も30℃に低減できました。
このようにヒーターヘッド下方向への熱を抑制するには、「断熱板」が効果が高いことが分かります。
また、付帯効果として、ヒーターヘッド自体の昇温速度もやや速くなります。
最後に、ヒーターヘッドの下に何も挟まずに昇温した場合の結果が下図になります。
やはり、定盤の温度134℃と一番高くなりましたが、実は鉄板と大きな差はありません。
金属は熱伝導が良いので、単に金属を敷くだけだと長時間加熱で高温になってしまい、
断熱としては意味を為さないということですね。
その点、「断熱板」の断熱効果は高いですね!

| 断熱板・鉄板無し 温度測定結果 | |||||
| 常温 | 30分 | 1時間 | 2時間 | 3時間 | |
| 予熱くん温度 | 16 | 439 | 500 | 500 | 500 |
| 定盤 | 15 | 50 | 92 | 119 | 134 |
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