予熱くんの仕組み(専用コントローラー編)
2025.11.11
このコラムでは、予熱くんの温度制御を担っている「コントローラー」について解説!
コントローラーにどのような機能があり、どのように動作しているのか紹介していきます。

予熱くん本体の内部中央に挿入されているセンサーから温度を取得、
その温度を制御するのが標準的仕様です。
※「金型温度制御」「雰囲気温度制御」などはオプション対応になります。
目標温度に到達するとヒーターが停止し、目標温度から下回ると再びヒーター通電、
この制御サイクルで、目標の温度帯を維持するシンプルな仕組みです。
専用コントローラは、下記2種類のラインナップがあります。
どちらも感圧式タッチパネルになっています。
- タッチパネルコントローラー
- デジタルコントローラー
ここでは、独自性の高い「タッチパネルコントローラー」の機能をご説明をします。
〇温度設定(徐冷機能)
温度設定画面は2パターンあります。
①1段階設定
②2段階設定
お客様の用途に合わせてお選びいただけます。
こちらが温度設定画面になります。

①1段階設定では目標温度と保持時間を入力し、一定温度を保つシンプルな制御です。
②2段階設定は、主に肉盛り溶接後の「徐冷」を意図した機能で、2つの目標温度を設定できます。
画像で示すように、例えば500度から150度まで180分かけて
温度を下げる等を指定できるため、溶接後の割れ防止にも有効です。
ただし、自然空冷によるものであるため、環境以上の高速冷却はできません。
◯タイマー設定
昇温を開始する日時・時刻をあらかじめ設定可能です。
たとえば「翌朝の作業開始時に自動で金型を温めておきたい」といった場合、
タイマーを前日の夜にでも、早朝スタートにセットしておくことで、
準備時間の短縮に繋がります。

〇安全対策
温度の異常上昇やセンサー線の断線を検知すると
自動で運転を停止するよう制御していますので周囲の安全を確保しながら、加熱が行えます。
以上が基本的なコントローラの仕組みです。
他にもお客様の用途に応じて様々なカスタマイズが可能です!
カスタマイズ例には
- 画面レイアウト
- 制御方式の変更
- 運転状況を把握しやすいように警告灯の追加
- 温度データのサンプリング機能
などがあります。
「こうしたい」というご要望があれば、是非ご相談ください。
「予熱くん」ヒーター本体のご紹介は、別途下記コラムでご覧ください!